後方組は、いかり、やさ、やみ、かなり差が開いてむーといった順番になっている。
先頭のいかりが、炎を帯びる剣__紅炎剣を使い、降り注ぐ岩を切り刻んでいく。
やさ、やみはそれについて行く。
しかし、一人だけ、取り残された人がいた。
それはむー。
間一髪で岩こそ避けているが、足はふらふらしており、顔は青ざめている。
むーは立ち止まり、下を向いて呼吸する。
そのとき。
むーの頭上に岩が降ってきた。
下を向いていても、影で岩が来るのはわかっていた。
彼女は死を覚悟する。
…しかし、待てど体に痛みは走らない。
降ってきたのは、岩のカスのみ。
不思議に思っていると、声が聞こえた。
「…体力の限界か。早いがやむを得ん。お前は少し休め。…おい大丈夫か?聞こえているか?」
むーは声の主である花韮に、肩を掴まれ揺らされる。
その声にむーはハッとし、息を漏らすように答える。
「…ええ。久しぶりに…走ったから…。」
「無理してしゃべるな。…すまない。少し持ち上げるぞ。」
むーは花韮に脇を持たれてパワーボールの上に乗せられる。
「すまないわね。」
「構わん。別に私は何も思っていないぞ。」
「…少し、いいかしら。」
むーは花韮に問いかける。
寡黙なむーから話しかけるのはかなり珍しい。
それを理解している花韮は、少し驚きながらむーの方を向いて「ん?」と小さく呟く。
それを肯定と捉えたむーは、正面を向きながら言う。
「ちゃんはちの"あれ"って、何かしら。」
それを聞いた花韮は、驚いて丸くなっていた目を細めてため息を吐きながら
「あいつはそのことも話していないのか……」
そう、呆れるのだった。
先頭のいかりが、炎を帯びる剣__紅炎剣を使い、降り注ぐ岩を切り刻んでいく。
やさ、やみはそれについて行く。
しかし、一人だけ、取り残された人がいた。
それはむー。
間一髪で岩こそ避けているが、足はふらふらしており、顔は青ざめている。
むーは立ち止まり、下を向いて呼吸する。
そのとき。
むーの頭上に岩が降ってきた。
下を向いていても、影で岩が来るのはわかっていた。
彼女は死を覚悟する。
…しかし、待てど体に痛みは走らない。
降ってきたのは、岩のカスのみ。
不思議に思っていると、声が聞こえた。
「…体力の限界か。早いがやむを得ん。お前は少し休め。…おい大丈夫か?聞こえているか?」
むーは声の主である花韮に、肩を掴まれ揺らされる。
その声にむーはハッとし、息を漏らすように答える。
「…ええ。久しぶりに…走ったから…。」
「無理してしゃべるな。…すまない。少し持ち上げるぞ。」
むーは花韮に脇を持たれてパワーボールの上に乗せられる。
「すまないわね。」
「構わん。別に私は何も思っていないぞ。」
「…少し、いいかしら。」
むーは花韮に問いかける。
寡黙なむーから話しかけるのはかなり珍しい。
それを理解している花韮は、少し驚きながらむーの方を向いて「ん?」と小さく呟く。
それを肯定と捉えたむーは、正面を向きながら言う。
「ちゃんはちの"あれ"って、何かしら。」
それを聞いた花韮は、驚いて丸くなっていた目を細めてため息を吐きながら
「あいつはそのことも話していないのか……」
そう、呆れるのだった。
