仲間と私で未来を紡ぐ

先陣を切るのはちゃんはち。
その数歩後ろをひかりが走っている。

(速い…!)

ひかりはそう思いながらも、全速力で走る。
彼女は光の力を借りずとも素で足が速い。
しかし、ちゃんはちはそれを上回るスピードで走っている。

(…追いつけない…!いや、追いついてみせる!)

拮抗した状態が続いたそのとき。
ちゃんはちの頭上に、巨大な岩石が降ってきた。
岩石は、ちゃんはちの二…いや、三倍は大きいだろう。
それを見て、ひかりは手を伸ばし叫ぶ。
「はっちゃん!!!!」
当の本人は、既に手に魔力を練っていた。
魔力はやがて形を成し。
剣へと姿を変える。
その剣を、上の方向へ薙ぎ払う。
一太刀だけで、岩石は粉々に砕け散った。
ひかりは、呆気に取られる。
あれだけで岩石を粉々にするなんて芸当、できっこない。
そもそも、ひかりからちゃんはちへの認識に『強い』なんてものはない。
ただ、今のものはその認識の真逆だ。
あの卓越した技術力から、ちゃんはちを弱いと判断する者は果たしているのだろうか。
ちゃんはちは、剣を構えてさらにスピードを上げて走る。
それを見てひかりも走り始めるが、差はぐんぐんと伸びるばかり。
先ほどまでは寸前で岩を避けてきていたが、ついにひかりの少し前に岩が降ってきた。
ひかりは手に魔力を練る。
すると、魔力は形を成し、雷を帯びる剣__雷光剣へと姿を変えた。

「はぁっ!」

ひかりは、雷光剣を強く振る。
すると、どこからともなく雷が降り、岩を真っ二つにしてしまった。
ひかりはその間を縫うように走り、ずっと先にいるちゃんはちのことを見つめた。