黒豹の唯一無二は

「はい。

 3時前にはお帰りになられました。

 朝は、お嬢と一緒にご飯をたべるために起
 きてこられたようです。

 お嬢も、あまり遅くまで起きていてはだめ
 ですよ。

 隈ができてるみたいだ。」


急に立ち止まり顔を近づけてくるゼンに、咄嗟に顔を背ける。


(ビックリした。本当に私のこと女として見てないんだから。
何で平然として、そんな事ができるのよ。もう高校生なのよ。昔みたいに、普通に接しないで欲しい。)


ゼンの横をすり抜け、何事もなかったように繕うと皆が待っている居間へと向かう。


「お嬢

 俺、何か気に障るようなことしてしまいま
 した?

 こっち見てください。

 何でも言って欲しいって言ったじゃないで
 すか。」


(本当に、無神経な質問をしてくる。分かってないのかな。分かってて言ってたら本当に意地悪。)

「何でもないって!

 ゼンが急に顔を近づけるから、ビックリした
 の。」


恥ずかしくて、ゼンの顔を見られない。


「そうですね。

 お嬢も、もう高校生でしたね。

 それは、軽率でした。すみません。

 ガキの頃から見ているのでついクセで。」


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