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颯が私を連れてきたのは映画館でもお洒落なレストランでもなく動物園だった。
スマホでチケットのQRコードを提示して中に入るとすぐに颯が私と手を繋ぐ。
最近は子供たちと手を繋ぐことが日常なので何だかそれだけで慣れなくて恥ずかしい。
「なに? どした?」
「な、なんでもない」
颯がふっと笑う。
「なんか思い出すよな。美弥と初めてデートした時のこと」
「だね。あの時は本当にいっぱいいっぱいだったけど」
憧れの23時の王子様の婚約者になることになって、大人げなく会社を休んでこの動物園でデートした日のことを今でも鮮明に思い出せる。
「あの日、美弥の知らない一面を知れて目が離せなくてさ。浮かれて正直、まともに動物見た記憶ないからここにした」
「ん? でも子供たちとも何度もここ来たことあるでしょう?」
「まあな。でも美弥と二人きりはないじゃん。てか、前来た時は双子の面倒も大変だったけどそれよりミャーが手がかかったよな」
この動物園には子供をつれて何度か来たことがあるのだが、前回、半年ほど前にミャーも連れてきた時は大変だった。
颯が私を連れてきたのは映画館でもお洒落なレストランでもなく動物園だった。
スマホでチケットのQRコードを提示して中に入るとすぐに颯が私と手を繋ぐ。
最近は子供たちと手を繋ぐことが日常なので何だかそれだけで慣れなくて恥ずかしい。
「なに? どした?」
「な、なんでもない」
颯がふっと笑う。
「なんか思い出すよな。美弥と初めてデートした時のこと」
「だね。あの時は本当にいっぱいいっぱいだったけど」
憧れの23時の王子様の婚約者になることになって、大人げなく会社を休んでこの動物園でデートした日のことを今でも鮮明に思い出せる。
「あの日、美弥の知らない一面を知れて目が離せなくてさ。浮かれて正直、まともに動物見た記憶ないからここにした」
「ん? でも子供たちとも何度もここ来たことあるでしょう?」
「まあな。でも美弥と二人きりはないじゃん。てか、前来た時は双子の面倒も大変だったけどそれよりミャーが手がかかったよな」
この動物園には子供をつれて何度か来たことがあるのだが、前回、半年ほど前にミャーも連れてきた時は大変だった。



