キキィー。キキィー!!
 
朝早く、父さんの大きな声で目が覚めた。
大きな口が、パクッ!!
ワァ、ヘビだー!!
 
ボクとシュウ君は、外に飛び出した。
ドテェ!!ボクは気を失ったよ。
やわらかく、ふんわりした気分で目が覚めた。
ボクは、たかし君の手の中。シュウ君は、たかし君の母さんの手の中にだっこされていたよ。
 
たかし君たちは、キキィーという声で、急いで外に出てみると、巣の上には大きなヘビ、下にはボクとシュウ君が落ちているし、急いで助けてくれたらしい。
冷たくなっているボクたちの体を、手の中で温めてくれたよ。
ボクは気がついて、たかし君の指のすき間から、そおっと、のぞいていたんだ。