何となく、今でも私たちはガラス越しのような気がした。
ガラス越しに今度は互いと恋敵も見るような、息の抜けない関係。
私は千春先輩のことを聞かない。光臣くんもきっと同じことを思っている。
無邪気さを無くした私たちの間を繋ぐ手の温かさだけが、甘い傷みとなって私たちの胸を刺す。
妥協と不満を飲み込んで、また大人になる。
「ケーキ食いに行こう」
「うん」
「それからオレに絵を教えてくれ」
「スパルタだけど良い?」
「望む所だ」
それでも、私達は無邪気さを装うんだ。
「光臣くん、好きだよ」
「オレも好きだ」
その中にもたった一つの真実を見つけた。
end
ガラス越しに今度は互いと恋敵も見るような、息の抜けない関係。
私は千春先輩のことを聞かない。光臣くんもきっと同じことを思っている。
無邪気さを無くした私たちの間を繋ぐ手の温かさだけが、甘い傷みとなって私たちの胸を刺す。
妥協と不満を飲み込んで、また大人になる。
「ケーキ食いに行こう」
「うん」
「それからオレに絵を教えてくれ」
「スパルタだけど良い?」
「望む所だ」
それでも、私達は無邪気さを装うんだ。
「光臣くん、好きだよ」
「オレも好きだ」
その中にもたった一つの真実を見つけた。
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