ガラス越しの恋

「よく似合う」

「ありがとう」

「あと、これ」

光臣くんの手に私の白いケータイが乗っていた。

「もう、誰かに預けんなよ」

預けた覚えはないけど頷いた。

私たちは手を繋いで歩きだした。

光臣くんの手は思った以上に温かかった。

光臣くんは高耶くんにあげてしまったプレゼントのことはきかなかった。