涙がでそうになるのを堪えた。
早く帰ろう。
教室に戻ってかばんを持って帰ろうと教室をでると入口で光臣くんにまた捕まってしまった。
「このやろう、いきなりみぞパンチしやがって」
「光臣くん…」
「オレが軽い気持ちで命かける男だと思うなよ。オレは執念深いんだ、簡単に逃げられると思うなよ。これが証拠だ」
光臣くんが私に突き付けてきたのは、大学入試の願書だった。
学校名をみると、多岐川美術大学と書いてあった。
私の大学と同じ。
「合格は無理だと思うよ。光臣くんの描いたウサギ、地球外生物でなんか悍ましい」
光臣くんは尋常じゃなく絵が下手くそで、その彼が美大で何するつもりなのだろう。
早く帰ろう。
教室に戻ってかばんを持って帰ろうと教室をでると入口で光臣くんにまた捕まってしまった。
「このやろう、いきなりみぞパンチしやがって」
「光臣くん…」
「オレが軽い気持ちで命かける男だと思うなよ。オレは執念深いんだ、簡単に逃げられると思うなよ。これが証拠だ」
光臣くんが私に突き付けてきたのは、大学入試の願書だった。
学校名をみると、多岐川美術大学と書いてあった。
私の大学と同じ。
「合格は無理だと思うよ。光臣くんの描いたウサギ、地球外生物でなんか悍ましい」
光臣くんは尋常じゃなく絵が下手くそで、その彼が美大で何するつもりなのだろう。



