ガラス越しの恋

「で?」

そう聞けば、辛そうに眉を寄せた光臣くん。


「知ってるよ。光臣くんはずっと好きだったんだよね。千春先輩のこと。変わりなんだって思っても一緒にいてくれて嬉しかった」


光臣くんからはさようならできないだろうから。

私から離れるきっかけを作ってあげる。


「いつかは来るかなって思ってたから。私は平気だよ」

毎日、ケータイを見て自分を戒めていたから。