「花蓮好きだ」

「うん」

好きな人に好きだと言われることはとても嬉しいことのはずなのに。


「花蓮、何作ってるんだ」

「秘密」

「マフラーとかにしかみえないんだけど」

「もうすぐクリスマスだからね。この青と黒は晋太郎兄ちゃんので、オレンジと黄色はタツの。毛糸沢山もらったから。光臣くんにも作ってあげるね」

「ありがとう」

君は私が作ったものなんか使わないのは知ってる。

あの人からもらったマフラーをずっと大切に使ってる。