嘘つき天体 ―ブラックホール・ランデブー―





「どうしたの、菜美。こんなところに呼び出して」

– –フフッ、美月ちゃんってば呑気だなぁ。

これから彼女に降りかかるできごとを想像したら、思わずプッと吹き出してしまった。

怪訝な顔を浮かべた彼女に、すぐ気持ちを切り替えていつものぶりっこ笑顔を見せる。

「ごめん、なんでもないよぉ。それよりも……よかったね、美月ちゃんっ!!太陽……陽葵ちゃんを排除できてっ!!」

「そうだね!!やっぱり私、理科室で菜美が言ってくれたとおりブラックホールになる素質があったみたい!」

「うんうん、そうだよねぇ〜〜!」

– –なーんちゃってっ。

そんなの天地がひっくり返ってもありえないよぉ。

だって陽葵ちゃんの排除計画は、ぜーんぶ菜美が考えたでしょ?

ただそのお手伝いを、美月ちゃんはしただけ。

理科室での言葉も嘘まみれなのに、美月ちゃんってばすなおに信じちゃって。

やっぱり、菜美の黒子に最適だなっ。