– –「あなた……変わったね」
放課後、突然月森さんに半ば強引に人気のない空き教室へと連れて行かれた。
そして扉が閉まったあとの、彼女の第一声はこれ。
私は「変わったね」がなにを指しているのか分からず、眉をひそめた。
「え?どこが」
「芦田さんをハメたの、あなたと黒川さんでしょ?理科室の件以外で黒川さんにどうそそのかされたのかは分からないけど、芦田さんを傷つけてもなにも思わなくなったの?」
「いやだなぁ、陽葵には〝罰〟をあたえただけ。元はといえば、あの女が悪いんだよ?」
私は親切に、菜美と友だちになった日に起こったできごとを全部話してあげた。
だが月森さんは、納得いかない、という表情。
「だからって、やり返してもいいの?幼稚な人」
頭の中が、カッと赤く染まった。
「さっきからなんなの、えらそうに……っ!! 私がどうしようが、月森さんには関係ないでしょっ!!」
「……そっか」
怒りに任せて言い返すと、月森さんはそれだけつぶやいて空き教室の扉へ向かって歩いて行った。
だが扉を開け、廊下へ出る前に私を振り返って口を開いた彼女。



