嘘つき天体 ―ブラックホール・ランデブー―

何度そう思ったことだろう。

でも私は、そのことを陽葵には– –というか、だれにも相談したことがない。

『努力すればなんとかなる』とか、つまらないことを言われるのは目に見えているからだ。

私のことは、私にしか分からない。

分かったようなフリをされて役に立たないアドバイスをされるくらいなら、本心なんて心の奥底にためておいたほうがずっとマシだ。


「……って、私いつから、こんなつまらない子どもになっちゃったんだろ。」

思わず苦笑いをこぼす。

私はいつのまにか、理科室の前に着いていた。