「っ、う……ハァ……ハァ……っ」
少しして、ようやく吐き気がおさまったらしい。
肩で息をしながら、嘔吐物の中で座りこむ陽葵。
少し離れた場所でグループのみんなと冷たい視線を向ける上戸さんから頭をそらし、私と菜美をギロリと睨む彼女。
「なに、美月……あたしが、アンタと関わらなくなったから菜美と手を組んで、こうなるように仕向けたわけ……?どうせ、一昨日の階段での会話も、聞いてたんでしょ……?」
「…なに言ってるの?吐いたショックでおかしくなっちゃった?」
陽葵の言ってることは全部正解だけど、と心の中でつぶやいてシラをきる。
だがそれが、彼女の逆鱗に触れたらしい。



