嘘つき天体 ―ブラックホール・ランデブー―


– –ガシャッガシャッ、ドンッ!!

「きゃあっ!!」

突然大きな音と陽葵の悲鳴が響き、黙って成り行きを見守るか友だちとコソコソなにかを言っていたクラスメイトたちが、「ひっ」と息をのんだ。

その音は– –上戸さんが、陽葵を思いっきり突き飛ばした音だった。


「信用してたのに……親友だって、思ってたのに……だから、私は思いきって打ち明けたの!!私の苦しみ、アンタに分かる!?」

「だから違うの、い、1回落ち着いて?」

「落ち着けるわけないでしょ!!ずっと人気者の地位にいて、のほほんと不自由なく生きてきたアンタには分かんない!!私の気持ちなんて、私の……っ、私のずっとコンプレックスとともに生きてきた、私の気持ちなんて!!」

ヒステリックにそう叫び、上戸さんは陽葵のお腹を踏みつけ始めた。

肌にのめりこんでしまいそうなほど強く、何度も何度も。