「えっ、風邪!?」
翌日。
私が風邪になったと伝えられたお母さんは、すっとんきょうな声をあげた。
そして、額に手を当てられる。
「あら……たしかに、熱いわね。病院– –」
「そ、それはだいじょうぶ!!そんなに熱くもなかったでしょ?それに体だるいし、寝てれば治る– –ゲホッ、ゲホッ」
「そう?なら……分かったけど。お母さん、これからパート行くから家には美月1人になっちゃうけど……」
「それでもだいじょうぶ……いってらっしゃい」
頭までふとんを被ると、お母さんは「なにかあったら電話してね」と言い残して去って行った。
それから、しばらくして– –お母さんが家から出て行った音、扉の開閉音がしたあと、私はすぐにベッドから飛び起きた。
大急ぎで制服に着替え、スマホをポケットに入れる。
そして家から出て、周りにお母さんがいないことを確認し、少し早足で歩き出した。



