「ハァ……」
職員室からクラスみんなのノートやプリントを預かり、教室へ戻る途中に、自然と大きめのため息が口からこぼれた。
この中学には、帰りのホームルームが始まる前に、日直が職員室に行って先生が配るプリントや返却物を取りに行く決まりがある。
日直の私は今、職員室でいろいろ持って廊下を歩いているのだが……ため息の理由はもう分かるだろう。
ホームルーム以来、陽葵とは一言も言葉を交わしていない。
目すらも合わせていない– –というか、合わせてくれない。
陽葵には黒い本音も抱えていたりするけど、なんだかんだいって、私たちは友だちだ。
こんなに拒絶されるなんて、思ってもみなかった。
全部自業自得だけど、黒川さんの誘いをハッキリ断れていればこんな結末にはならずに済んだのかな……。



