「ごめんなさい!急にお腹痛くなったから、風とかで飛ばされないようにプリントをカバンの中に入れて、トイレへ行ったんです。だけどそこから出たらもう忘れちゃって、そのまま帰ってしまいました!」
自分でも耳をふさぎたくなるほど不自然すぎる明るい声だったが、先生は「そうだったのか」とあっさり納得してくれた。
「まぁ、本人がこう言っているんだから許してやれ、芦田。目黒、芦田のプリントは今あるか?」
また口を開いて無理に明るい声を出すのが嫌だったから、黙って首を横に振る。
「そうか。なら芦田、先生から本村先生に事情を話して新しいプリントを届けるから」
陽葵も、無言でこくりと頷いた。
前を向き直ったため、どんな表情をしているのかは分からない。
でも……その冷たい背中が、すごく恐ろしかった。
自分でも耳をふさぎたくなるほど不自然すぎる明るい声だったが、先生は「そうだったのか」とあっさり納得してくれた。
「まぁ、本人がこう言っているんだから許してやれ、芦田。目黒、芦田のプリントは今あるか?」
また口を開いて無理に明るい声を出すのが嫌だったから、黙って首を横に振る。
「そうか。なら芦田、先生から本村先生に事情を話して新しいプリントを届けるから」
陽葵も、無言でこくりと頷いた。
前を向き直ったため、どんな表情をしているのかは分からない。
でも……その冷たい背中が、すごく恐ろしかった。



