嘘つき天体 ―ブラックホール・ランデブー―


「だったら一生太陽の…陽葵の陰でいろってこと?…ふざけないでよっ」

八つ当たりだって分かってても、自分を止められなかった。

「月森さんはいいよね、そんな考えができるほどポジティブで。でもそれを私に押しつけないでよ。いくら世界を支えてるんだろうがなんだろうが、陰なんてもうイヤなの。それからブラックホールになるほうが何倍も、何百倍もマシだよっ」

そうまくし立て、早足でその場から去った。

振り返ることは– –できなかった。