『目黒さんには、ブラックホールになる素質があると思うのっ!』
『ブラックホールになって、太陽を破壊しちゃおうよっ。菜美、いつでも協力するから……ねっ?』
– –「ねぇ、目黒さん。黒川さんの言うこと聞くの?」
「……聞きたくないけど……聞きたい気持ちもある」
考えこんでいたけど月森さんにそう聞かれ、私の口からは答えになっていない答えが滑り落ちた。
ふだんは本心を言えないのに、やけにあっさり言葉が出てきたのは月森さんがあこがれの人だからなのだろうか。
「…そっか。なら私からは、黒川さんの言うことは聞かないで、って忠告をする。あの子こそ、人の良心を吸い込んで自分の思いどおりにさせるブラックホールだよ」
心のどこかでは、分かっている。
でも……たとえそうだとしても、黒川さんにすがりつきたい気持ちはゼロじゃない。
しばらく沈黙が流れた後、月森さんが口を開いた。



