大好きな君とずっと一緒にいたい〜独占欲強めな俺様CEOに囲われて〜

 『ごめん…早く帰りたかったんだけど、ちょっと仕事でトラブルがあって少し遅くなる…』
 悠人から連絡が来たのは私が夕飯の支度をしていた夕方の事だ…

 「アズキ…君の大好きな飼い主さんは今日も遅くなるんだって⁉︎」

 何だ…また遅いのか…
 私は折角もう一度話そうと思っていたのに、出鼻を挫かれた気分になってしまう…

 今度こそちゃんと妊娠の報告をして話し合おうと決めていた私は、居ても立っても居られなくなって、着ていたエプロンを取って、悠人の職場まで出向く事にした…

 仕事が忙しくて大変な事は分かっている…
 でも、私は今日どうしてもちゃんと悠人と話がしたかった…

 職場に向かおうと住んでいるマンションの外に出ると、マンションの前に一台の車が止まった…

 車はタクシーの様だ…
 でも、悠人1人じゃなくて、誰か女の人と乗ってる⁈
 
 悠人が先に降り、後ろから女の人が追いかける様に降りてきて、2人は親しそうに話している…

 私はその姿を見ているのも嫌になった…

 その内に髪の長い綺麗な女の人が悠人に抱きついた⁉︎
 
 えっ⁉︎嘘⁉︎嫌だ⁉︎

 私には悠人がその女の人を抱き止めているようにも見えた…

 浮気の決定的な現場を見てしまった私はショックでその場から逃げるように立ち去った…
 
 マンションの部屋に戻った私はショックで立っている事もできず、床に膝を折った…
 
 もう私達はダメかもしれない…
 私はただただ戻ったマンションの部屋で泣く事しかできなかった…