ブラックダイヤモンド



駿河が中庭にいた。



駿河は何食わぬ顔でまたかと言わんばかりに振り向いた。



「何のようだ」



「これ………どうゆうことなの?」



「お詫びだ」



「ふざけないで!!


こんな物で私が釣れる、許してくれる女だと思ってたってわけ?!」



駿河は答えない。



ただ、駿河ははぁとため息を付いてこちらへ近づいてきた。



一言。



「そのダイヤモンドは、本物だ。



一つ70万はする」



70万するという言葉を聞いて、手汗が握る。



それは、値踏みをされているみたいで怖かったからかもしれない。


「いっておくけれど、そのダイヤモンドはいつかの大切な人間に上げようとした物だ」



いつかの大切な人間………それは、アタシ以外の他の人に上げる予定だったという可能性もあるの?



馬鹿馬鹿しい。



「舐めないで!!」



ブラックダイヤモンドを駿河に投げ捨て、「アタシの価値は70万じゃないわ」と後ろを振り返る。



マルが後ろで「貰おうよぉーー」と言ってたから頭を叩いて退散してやった。