ミラージュ・プリンセス♡ 〜私が、王女さまって本当ですか?〜

「あ、あの――」

 裏返った声が出た。
 けれど、メイドさんは怪しむ様子もなく、うやうやしくお辞儀をした。

「おはようございます。今日も皆様がお待ちです。お着替えが済み次第、謁見の間へお越しください」

「えっけん……?」

「はい。準備を整えておきますね」

 メイドさんは手際よくベッドを整えると、深々とお辞儀をして去っていった。

 部屋に一人残された私は、へなへなと座り込んだ。

「ど、どうしよう……」

 何をすればいいのかさっぱりわからない。

 謁見って何? 
 皆さまって誰のこと?

 パニックになりかけたそのとき、鏡の中に飛び込む直前に、ロゼリアから胸元にねじ込まれたメモの存在を思い出す。