ミラージュ・プリンセス♡ 〜私が、王女さまって本当ですか?〜

 まるでお神輿みたいに、私は三人に持ち上げられている。

「これなら足に負担ゼロだね!」

「ライト、それはダンスではない」

「でも効率的だろう?」

 私は笑いが止まらなくなった。
 こんなの、絶対おかしい。
 でも、こんなに楽しいのは久しぶりだ。

「あはは、もう、みんなめちゃくちゃだよ!」

 私の笑い声に、三人も釣られて笑い出した。
 部屋中に、温かい笑い声が響く。

 やがて、私は床に降ろされた。

「……結局、どうやって踊ればいいの?」

 息を整えながら尋ねると、レオンハルトが優しく微笑んだ。

「大丈夫です。私たちが必ず、ロゼリア様をエスコートします」

「会場では、順番に踊ればいい。まず私が」

「次に僕!」

「……最後に、私が」

 三人が順番に手を差し出す。

「三人とも、踊ってくれるの?」

「当然です」

 レオンハルトが胸に手を当てた。

「あなたの護衛ですから」

「……あなたを、一人にはしない」

 ユーリウスが真剣な目で言う。

「僕たち、ロゼリア様の味方だよ!」

 ライトが無邪気に笑った。

 私は、胸がいっぱいになった。
 こんな風に、誰かに守ってもらえる。
 誰かと一緒に笑える。
 それが、こんなにも嬉しいなんて。

「……ありがとう、みんな」

 私は三人の手を、ぎゅっと握り返した。

「一緒に、頑張ろうね」

 窓の外では、すでに夜の帳が降りている。
 もうすぐ、晩餐会が始まる。

 でも、もう怖くない。
 この三人が一緒なら、きっと大丈夫。

 私は深呼吸をして、決戦の時を待った。