ミラージュ・プリンセス♡ 〜私が、王女さまって本当ですか?〜

「はいはーい! 僕も混ぜてよー!」

 ライトが元気よく飛び込んできた。

「ライト! 今は療養中だぞ!」

「だからこそだよ! 僕にも秘策があるんだ!」

 ライトは腰のベルトから、小さな機械を取り出した。

「じゃーん! 『自動リズムキーパー改』! これを靴につければ、音楽に合わせて自動的に足が動くんだ!」

「そんな危険なもの、使えるか!」

 ユーリウスが即座に却下した。

「前回、テストで使ったメイドさんが廊下を三時間走り続けたんだぞ!」

「あれから改良したんだよ! もう暴走しないって!」

「信用できん!」

「まあまあ、落ち着いてください、二人とも」

 レオンハルトが仲裁に入る。

「ロゼリア様のお怪我を治すという目的は同じでしょう。協力すべきです」

「レオンハルトの言う通りだよ! じゃあ、三人で教えればいいじゃん!」

 ライトがニコニコしながら提案した。

「さ、三人で!?」

「そう! レオンハルトが基本ステップ、ユーリウスが魔法サポート、僕が緊急時のバックアップ! 完璧じゃん!」

 三人が私を囲む。
 レオンハルトが右手を、ユーリウスが左手を、ライトが……なぜか背中を支えている。

「ちょ、ちょっと、これじゃ踊れないよ!?」

「大丈夫です! せーので動きますから!」

「いち、に、さん!」

 三人の掛け声と共に、私の体が宙に浮いた。

「ええええっ!?」