ミラージュ・プリンセス♡ 〜私が、王女さまって本当ですか?〜

「……おいしいっ!」

 思わず声が弾んだ。
 コンビニのスイーツとはレベルが違う。
 ほっぺたが落ちるって、こういうことなんだ。

「ん〜! これ、すっごくおいしい!」

 満面の笑みで伝えると、三人はぽかんとしていた。

「……ロゼリア様が、そんな風に食事を楽しまれるなんて」

 レオンハルトが目を丸くしている。

「いつもなら……甘すぎるわ、作り直しなさい! って一口食べて残すのに」

 ライトが自分の分のマカロンを頬張りながら言った。

「えっ、もったいない!」

「ですよねー。だから残りは僕が食べてたんだけど」

 ユーリウスは優雅に紅茶を飲みながら、静かに言った。

「今日のロゼリア様は、本当によく笑う。……まるで、籠から出た小鳥のようだ」

「そ、そうかな?」

「ええ。普段のあなたは、常に何かに追われているように見えましたから。……今日のようにリラックスした姿を見るのは、悪くありません」

 ユーリウスはふいっと視線を逸らしたが、その口元はわずかに緩んでいた。