「……勘違いしないでください」
私の視線に気づいたのか、ユーリウスが早口で言った。
「あなたがロゼリア様の身体を使っている以上、その品位を守るのは私の義務です。それだけです」
「ふふ、わかった。ありがとう」
「はあ……その顔で礼を言われると、調子が狂うな」
ユーリウスは小さくぼやいて、眼鏡を直した。
「そろそろ庭園でのティータイムの時間です。行きましょう。……甘いお菓子でも食べれば、少しはまともな記憶が戻るかもしれませんしね」
憎まれ口を叩きながらも、彼はドアを開けて待っていてくれた。
その背中を見ながら、私は思った。
ロゼリアは、みんな私のことが嫌い。って思っているみたいだけど、本当は違うんじゃないかな。
三人とも、ちゃんと見てくれている気がする。
