ミラージュ・プリンセス♡ 〜私が、王女さまって本当ですか?〜


 ――浄化(クリア)。  

 青白い光がふわりとドレスを包み込む。
 光が消えると、茶色いシミは跡形もなく消え去り、水色の生地は新品のように輝いていた。

「す、すごい……! 今の、魔法!?」

 私は目を輝かせてドレスを触った。

「ありがとう! 綺麗になってる! 怒られない!」

「……お礼など結構です。私の美学に反する汚れを消しただけですから」

 ユーリウスはプイと顔を背けた。
 もしかして、耳がほんの少しだけ赤くなっているかも。

 あれ? 
 もしかしてこの人……冷たくて怖いだけじゃないのかもしれない。
 本当にロゼリアのことが嫌いなら、ドレスの汚れなんて放っておけばいい。
 わざわざ魔法で直してくれるなんて。
 いわゆる、ツンデレってやつ!