それを見守っていたブラウンは、溢れる涙を拭おうともせず、悲痛な声を上げました。
「ああ……。ラビーネ殿は、光の中に消えてしまうのか……!」
けれど、光の中で奇跡が起こりました。
彼女を覆っていた忌まわしき野太い羽根が、ひらり、ひらりと枯れ葉のように剥がれ落ち、中からシルクのように滑らかな肌が現れたのです。
禍々しい羊のような角もいつの間にか消え去り、そこには朝日を浴びて輝く、一人の美しい娘が立っていました。
自分に起きた奇跡に驚き、呆然とするラビーネ。
王子は、たとえ瞳に光がなくとも、彼女が「本当の姿」を取り戻したことを魂で感じ取っているようでした。
ブラウンは、二人の姿を見て、心の底から「良かった」と安堵の溜息を漏らしました。
実は、あの夜。ブラウンは守り通した「魔法の鏡」が、彼女の知らないところで密かに映し出していた『記録』を目にしていたのです。
誰にも知られず、たった一人で何千年も孤独に耐え、それでも誰かを想い、サトニシキに喜び、命を愛する少女……鏡が静かに語った彼女の真実の姿。
(王子もまた、あの時、私と同じものを見ていたのだな……)
ブラウンは確信しました。
王子の瞳に宿ったあの一瞬の光は、ラビーネの「外見」ではなく、鏡が映した彼女の「魂の美しさ」を永遠に焼き付けるための、神様の粋な計らいだったのだと。
「ああ……。ラビーネ殿は、光の中に消えてしまうのか……!」
けれど、光の中で奇跡が起こりました。
彼女を覆っていた忌まわしき野太い羽根が、ひらり、ひらりと枯れ葉のように剥がれ落ち、中からシルクのように滑らかな肌が現れたのです。
禍々しい羊のような角もいつの間にか消え去り、そこには朝日を浴びて輝く、一人の美しい娘が立っていました。
自分に起きた奇跡に驚き、呆然とするラビーネ。
王子は、たとえ瞳に光がなくとも、彼女が「本当の姿」を取り戻したことを魂で感じ取っているようでした。
ブラウンは、二人の姿を見て、心の底から「良かった」と安堵の溜息を漏らしました。
実は、あの夜。ブラウンは守り通した「魔法の鏡」が、彼女の知らないところで密かに映し出していた『記録』を目にしていたのです。
誰にも知られず、たった一人で何千年も孤独に耐え、それでも誰かを想い、サトニシキに喜び、命を愛する少女……鏡が静かに語った彼女の真実の姿。
(王子もまた、あの時、私と同じものを見ていたのだな……)
ブラウンは確信しました。
王子の瞳に宿ったあの一瞬の光は、ラビーネの「外見」ではなく、鏡が映した彼女の「魂の美しさ」を永遠に焼き付けるための、神様の粋な計らいだったのだと。



