「私は、あなたが見ているような美しい娘ではありません! 私は魔族……あなたがた人間が恐れ、忌み嫌う、醜い化け物なのです。この手は憎しみに汚れ、この顔は鏡を見るのも恐ろしいほどに歪んでいる。あなたの清らかな手が、私のこの穢(けが)れた羽根に触れることなんて、あってはならないのです!」
ラビーネは、自身の醜さを一つ一つ、呪文のように吐き出しました。
そうしなければ、王子の優しさに甘えて、明日もまた彼の隣にいたいと願ってしまうから。
涙が獣の顔を伝い、地面を濡らします。
王子の目が見えないことを「幸運」だと思いながらも、同時に、いつか光を取り戻した彼に絶望される未来を、彼女は何よりも恐れていました。
震える声で自身の醜さを語り終えると、ラビーネは二人の前から永遠に消えてしまおうと、無言で踵を返しました。
「待って、行かないでください!」
リノス王子が叫び、彼女の気配を追って駆け出しました。
しかし、光を失った足元は無情にも木の根に取られ、王子は冷たい地面に激しく転んでしまいました。
「王子!」 ブラウンが駆け寄りましたが、ラビーネはそれよりも早く、反射的に王子を支えようと手を伸ばしかけ――そして、自分の醜い爪が朝日にぎらりと光るのを見て、激しい嫌悪と共にその手を止めました。
ラビーネは、自身の醜さを一つ一つ、呪文のように吐き出しました。
そうしなければ、王子の優しさに甘えて、明日もまた彼の隣にいたいと願ってしまうから。
涙が獣の顔を伝い、地面を濡らします。
王子の目が見えないことを「幸運」だと思いながらも、同時に、いつか光を取り戻した彼に絶望される未来を、彼女は何よりも恐れていました。
震える声で自身の醜さを語り終えると、ラビーネは二人の前から永遠に消えてしまおうと、無言で踵を返しました。
「待って、行かないでください!」
リノス王子が叫び、彼女の気配を追って駆け出しました。
しかし、光を失った足元は無情にも木の根に取られ、王子は冷たい地面に激しく転んでしまいました。
「王子!」 ブラウンが駆け寄りましたが、ラビーネはそれよりも早く、反射的に王子を支えようと手を伸ばしかけ――そして、自分の醜い爪が朝日にぎらりと光るのを見て、激しい嫌悪と共にその手を止めました。



