今日も風紀は乱れている




というか、死にかけていた。やっぱり日頃の運動不足がたたったな。



そしてなぜか俺は中庭のベンチに座っていた――どうやってここにたどりついたかは全く覚えていないがな。


水瀬が買ってきてくれたスポーツドリンクを片手に放心状態でいると、水瀬は急に、



「悠、無理させてごめん」



水瀬が、謝ってる……! 謝罪なんて知らないように見える水瀬が、謝ってる!



「俺、結構前から気付いてたんだ。悠がもうやばいとこまで来てるんだろうなーってこと。だけどここで止めたら『走れ』って言った側としてダメかなって思って」

「ああ……別に俺は気にしてないからな」



こいつ、好奇心の塊で、他人の迷惑なんて考えていないやつだと思ってたけど、意外といいやつかもしれない……いや、いいやつだ……!


水瀬、お前は最高の相棒だよ! 今まで思ってきたことは訂正する!



「――でもさ、楽しかっただろ?」



……そう一瞬でも思った俺の、なんと愚かなことか。