開口一番「水瀬先輩いないですね。ついにケンカでもしました?」と言ってきた妙に勘がいい不良後輩にざっくりと出来事を話し、最後に「仲直りってどうやってやるか知ってるか?」と現代の高校生らしからぬ発言をした俺に対して、不良後輩はいつだかの俺のように大げさに肩をすくめた。
「……まあ、水瀬先輩のことですしお菓子でもあげたらよさそうじゃないですか?」
「ふざけてるのか」
「たまには水瀬先輩のやりたいことに付き合ってあげるとか」
「ふざけてるんだな、お前」
「ふざけてないですよ、本気です」
不良後輩はソファに寝転がったまま、だるそうに話す。
「篠原先輩、そういうのは俺に聞きにくるものじゃないです。専門外ですから」
「あのなあ……」
「俺、仲直りするために必要なこととかしなくちゃいけないことなんて知らないですよ。そんなのときと場合と人によって変わってきますし。自分で考えるほかないんじゃないですか?」



