【完】今日も風紀は乱れている




普段の俺だったら口頭で水瀬に軽く伝えるくらいしかしないのだが、そのイライラが俺をおかしくさせた。風紀委員室に来た水瀬に、キレてしまったのだ。


しかも水瀬はそれを認めないときた――ますますイライラは募るばかり。



俺はわざと見せつけるように肩をすくめ、ため息をついた。



「なあ、お前もう高校2年生になって半年以上経ったんだぞ? なのにやれって言われたこともできないのか? 委員長にも言われてただろ?」

「だから言われてないんだって! それに、そういう大切なことは俺が忘れないようにしてよ!」



机と俺の顔を交互に見ながら話していたものの、最後は軽く俺のことをにらみながら放たれたその言葉は、どこか生活指導教師や委員長から言われたことを彷彿とさせた。


まるで「俺はできないからちゃんと指導してよ、それが悠の役割だろ?」と言われているようで。