「ケンカとか暴力沙汰は起こしてないって言ってたよな? 水瀬に対抗するために盛ったか?」
「盛ってません。完全にないわけじゃないですよ、俺が殴り合いのケンカするとか珍しいけど。
許せないことがあってケンカして、殴り合いになって、先生に呼び出されました。『殴るのはダメだ』って先生にも、学校に呼ばれた親父にも責められてやっと帰ってきたときに、親父から事情を聞いた七海先輩から『ケンカになるような出来事があったの?』って理由を聞かれたことが本当に嬉しかったんです」
それを受けて俺は『この人の隣にいたい』って思いました。
なんでこんな小さいことで反抗してたんだろう、そんなことするくらいだったら七海先輩と一緒にいるために捨ててやる、そう決めて努力するようになったんです。
――……不良後輩、全然面白い話だったよ。すげえな、不良後輩も委員長も。



