こいつとは絶対関わらない、関わるときが来たらそれは人生終了のときだ、と思った。
が、委員の顔合わせでは水瀬が風紀委員室におり、運が悪いことに水瀬と同じ見回り課に配属……このとき、脳裏には『運命』の二文字ではなく『最悪』の二文字が浮かんでいた。
だってだぞ?
だってこいつ、俺の名前の字面を見たとき、『ヤブハラユウ』って言ってきたんだぞ? 誰だよそれ。
下の名前はともかく、『藪』って……まあ、俺も最初は水瀬のことを『ミズセ』って言ってしまったんだが……。
そんなこんなで第一印象は最悪だったが、すごくゆっくり、でも一緒にいるうちに仲を深めていったわけだ。
そう簡単に深まるような仲ではなかったが、落としものの持ち主探しや屋上にたまっている生徒たちの指導などを通して、やばいやつという認識が少しずつ変化していった。



