その驚きと興奮による勢いのせいで、水瀬との打ち合わせのときに「俺、実はお前に運命感じてたんだ!」と言ってしまったときに「え、マジ!? 俺も! 俺の相棒はお前だって思ってた!」という返答が返ってきたときはもっと驚いた。
そして俺たちは今も、その運命の波に揺られたまますごしている――。
――なんてことは全くない。
今の話はすべて嘘、作り話、でっち上げである。一切信じないでほしい。
……いや、やっぱり信じてくれ。
実は今の話、八割方事実に基づいているのだから。運命とかは流石にないが。
第一印象なんか、『運命』という言葉が一億光年先にいるようなものだった。
授業中のくせに落ちつきがない、話し出すと騒がしい、まるで幼稚園児というか、自由時間を与えられた犬である。おまけにアホときた。
あ、こいつやばいやつだわ。関わって損するやつ。
本能的に、悟った。



