Jully〜あなたと夢を〜


「ジュリー遅いよ!早く…」


そう言って手招きしてる。
なぜ小声?
雪ちゃんの元に駆け寄り、どうしたの?と聞く。


「店長近くに居ない?」

「…レジで集計してたけど。」

「そっか、じゃあ言うんだけど、今日クリスマスイブでしょ?」

「…そうですね。」

「やっぱり、男の人もテンション高くなるでしょ?」

「…そうで………」



そうですねと言い掛け、なんかこの流れどっかであったな…と思い、雪ちゃんに思い切って言う。


「…もしかして今日、店長に告白するとかそういう話?」


俺がそう言った途端、雪ちゃんの顔が見る見る赤くなり、ビックリした顔でロッカーに後退りしてる。


「……ジュリーって…」

「言っておくけど、超能力者じゃないからね…。」


雪ちゃんの台詞を遮り、ロッカーを開け来ていたサンタ衣装をハンガーに掛ける。