「…お前、超能力者か?」
何でわかった!?みたいな顔をして、驚きながらそう聞く。
─いや一般人です。……あっ歌手です!
心の中でそう返す。
誰でも分かるよ……
「…今日、お前あの場所でちょっと歌って来いよ。」
「え?パーティーは?……」
そう聞いた瞬間ピンっと来た!
はは〜ん…その間に告白する気だな…
「…分かりましたよ。2曲歌って来ますから、その間にうまい事告白して下さいよ!」
「……お前、超能力者か?」
レジを離れ、バックルームへ向かう俺に店長がまた一言。
真面目にそう言うから面白いし、店長のイイとこでもあるんだけど…。
バックルームに入ってタイムカードを押すと、今度は奥で雪ちゃんが手招きしている……。
今度は何だ?


