「店長、終わりました!」
「おう!上がっていいぞ!」
レジでお金の確認中の店長に言って、バックルームに戻ろうとした。
「…ジュリーちょっと。」
店長に呼び止められ振り向くと、店長は黙って手招きしていた。
何だろうと思い、離れかけたレジに戻り店長の前に立つ。
「何ですか?」
「今日、ママのとこでパーティーだろ?」
「…ええ。店長も勿論来るんですよねぇ?」
「当たり前だろ!」
「……………。」
「……………。」
あれ?黙っちゃった?何が言いたいんだ?店長は…
そう思いながら店長を見ていると、顔が段々赤くなっていくのが分かった。
手もモジモジして、下をずっと見ている。
「……あの〜雪ちゃん関係の話ですか?」
黙ったままモジモジ中の店長にそう言うと、“雪ちゃん”のトコでパッと俺を見る。
─分かりやす………


