「夢か女かって選択しなきゃいけない時があった…。」
昔を思い出し、遠い目をしながら喋る。
「…俺はな、夢を取った。」
…今度は悲しそうな表情を浮かべる。
「だけどどうだ?今やコンビニの店長だ…。」
「………。」
歩きながら俺は黙って店長の話に耳を傾ける。
「死んだ健児は、どっちも選んだ…。そしてどっちも掴みかけた…。でもどっちも掴めなかった…。」
「いいか研二、3度目の正直だ…。お前は、どっちも掴め。」
前を歩いてる店長には見えないが黙って頷く…。
「俺が出来る事はここまでだ…。後はお前次第だ。」
そう言って、ちょっと来いと俺がいつも歌ってる場所に向かう。
近くのベンチの前まで来ると、ここで待ってろと言って自販機に向かう店長。


