Jully〜あなたと夢を〜


「そろそろ行くかジュリー。」


時刻は朝の4時になろうとしてた。
店長と一緒に店を出る。
飲食街は既に活気は無く、空もうっすら明るくなり始めていた。


「田中社長!近々ちゃんとした形で、曲を作って来ますんでよろしくお願いします。」


店を出て、ドアまで見送りに来た社長に向かって挨拶をする。
今はまだママよ、と社長は言ってウィンクし、手を振ってドアを閉めた。


ママのウィンクは店長のものと同じく、気持ち悪かったが気分は最高に晴れていた。
後は朱美さんだな………。



「朱美さんにちゃんと謝るんだぞ。」


帰り道、後ろからついてくる俺に向かい店長が言った。


「…はい。」


「…いいかジュリー、俺は若い時なぁ…ちょうどお前ぐらいの、10年ぐらい前か…」



─10年?……ってことはまだ30ちょいだったの店長?


店長の年齢を知り、驚く俺には気付かないまま店長は話を続ける。