メタボな2人が歌うと歌詞に説得力が感じられ、思わず失笑。
そんな2人のバンド時代の話を聞いてる内に、だいぶ時間が過ぎたのだろう。
お客さんは俺と店長だけになっていた。
今日あんな事があったのに、だいぶ気が紛れた…。
店長とママに感謝だな。
…明日、朱美さんに謝ろう…。
「おっ!忘れる所だった!これをママに聞いてもらう為に今日来たんだ。」
「何かしら……?」
ポケットから見覚えのあるMDを取り出し、ママに渡す店長。
「あっ!俺のMD……。」
それは、朱美さん・雪ちゃん・店長に渡す予定だったMD…。
あの時落とした事も忘れていた。
…店長が持ってるって事は、あの2人も持ってって聞いたのかな…?
そんな考えを巡らしてると、ママがカウンターの奥にあるコンポにMDをセットする。
誰も居なくなった店内に、俺の曲が鳴りはじめた…。


