ミウロは、護り鳥にクリスタルを渡し、先ほど聞いた天からの声を伝えると、護り鳥は、『ホゥホゥ』と、うなずく。
『それなら、これからもこの国で協力してくれたらいいが、どうなんだい?』
「ごめん。そうしたいけど、僕たち、旅の途中で、レンア国にまでいかなきゃいけないんだ」
ミウロは、少し真剣見の帯びた表情で語る。すると、ユーが話にたて入ってくる。
「そーよ!うちらはやらなきゃいけないことがあるの」
『そうかそうか、ふむ。レンア国ねぇ。じゃあ仕方ないか。もうお別れじゃな』
「またどこかで!」
エルは、方腕をひょいっとあげて、その場を去っていく。
「じゃあな。元気で」
ミウロも後に続く。ユーも、じゃあねと手を振って歩き出す。
そうすると、だ。エルが突然ピタリと固まる。
「どうしたんだ?」
ミウロがその訳を知りたくて、足をそろえる。
しかし、エルは「オイラ、用事が!!」と、走り出す。
「待てよ!」
ミウロがそう引き止めるも聞かず、エルの足の速さは、追いつけない程であっという間に見えなくなった。
「どうしたのかしら?」
ユーも不思議がった。
エルがその次に姿を見せたのは、十日ほど経った日のことだった。
それまでの間、ラウー国で足止めを喰らうことになってしまっていたミウロたちは、護り鳥の家に居候していた。
「ただいまー!」
エルが突如として、玄関を潜ってくる。ミウロはエルが帰ってきた!と嬉しくなる。だが、それから少しエルがやつれていることに気づく。
「どうして一人だけでどこかに行ってたんだ?」
ずっと聞きたかったこと。
エルは、満面に笑みを浮かべた。
「あのね!オイラを布団でたくさん寝させてくれる人がいてね!
でもそのために必要なものが足りなくてね。
どうしようかと迷ってたら、マヨマヨの好物が
出てきて、
迷ってたら、マヨマヨするしかなくなったんだよ!」
「そうか、なんかイミフだぞ」
「うん、イミフだね!確かにね!」
エルはなんともお茶目な男のように振る舞う。
「お腹すいたわ。エル!マヨマヨしてたんならできるわよね?
さあ、今こそ尋常にマヨマヨしなさい!」
「いいよー!マヨー!!!」
ピカッーとエルが光り出す。
そしてエルの代わりに現れたのは、
マヨマヨと護符のような小さな縦紙が貼られた
仁王立ちをしたレンア国の王だった。
