「俺は、マヨマヨにされたのか?」
威厳ある雰囲気を醸し出す、レンア国の王。ちょうど風呂に入った後か前だったのか、パンツ一丁だった。長い黒々とした顎髭がやけに立派に見える。
「エル、この人誰だよ?」
ミウロは、戸惑いを隠せない。エルは、へへへと笑い出す。
「レンア国のアク王ーーのフリをした人!」
「フリなのかよ?!ところで、マヨマヨしたのはわかったけど、何のためだ?」
ユーは、「そうねぇ」と首を傾げていると、エルは「じゃあ、もう一つ、尋常に」とマヨマヨの紙を取り出す。そして、そのもう一枚、アク王のフリをしていると言ったその人の額に、パシッとまた紙を重ねる。
すると、ユーの姿がアク王に変わってしまった。
「え!」
エルは、驚く。ミウロも開いた口が塞がらない。
ユーは、「ふ、本当はうちはユーじゃないわ」と、やけに落ち着いた口調で語る。目の光だけが、元のユーの瞳だった。
みんなして、息を呑む。ユーは、続けた。
「俺は、クエン。レンア国のアク王」
