キューピットが恋しちゃダメなのに

𓂃 Seid,Kanata


俺は高校1年生、京極翔奏。

入学して2週間がたち、無事にできた友達となんだかんだ一緒にいる。



「かーなたっ、一緒に帰ろ?」

「桜桃。来てくれたのか」

「だって翔奏、遅いだもん」

「お、翔奏の彼女だ」

「お前らなぁ・・だから桜桃は彼女じゃないって」

「でも桜桃ちゃんとは赤ちゃんの頃からの仲なんだろ?」

「それはそうだけど、ってか桜桃ももうちょっと否定しろ」



隣のクラスの星奈桜桃は物心つく前から気づいたら隣にいた。

親どうしもともと仲が良く、自然と俺たちの思い出も多くなった。

両親共働き、ひとりっ子。

桜桃は今ではもう泣かないけれど、俺は弱いままだ。



「・・帰るか」

「うんっ」



ニヤニヤする友達を人睨みしてから、カバンを肩にかつぐ。

真新しい制服にシワがよってしまったのが少し悲しかった。

𐐪𐑂⟡.· ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ ⟡.·𐐪𐑂