咲「もうマスター、気付いてるなら早く言ってよ」
マスター「これもいつもの事だから」
咲「マスターのいじわる」
マスターにカップを渡し、急いで店を出ようとする咲。
マスター「気をつけろよ」
咲「ホットミルクごちそうさま。行ってきます」
走り去る咲。
マスター、無言で咲を見送り、ドアの表に営業中の札を出す。

○喫茶店(夜)
店は閉店している。
マスターは席に座り新聞を読んでいる。
咲はカウンターの中で仕事をしている。
咲「今日も暇だったね」
マスター「ああ、そうだな」
マスター、新聞を読んだまま、答える。
咲「もうマスター、しっかりしてよ」
マスター「・・・」
マスター、咲を見る。
咲「このままじゃ、お店潰れちゃうよ。マスター、それでいいの?」