マスター「まっ、仮に営業中にしても、こんな時間に来る客はいないけど」
店の前の道は通勤、通学の人々が行きかっている。
マスいでしょ。だから」ター「それに、客がいる時に、誰かさんが息を切らせて当然入ってきたらビックリするからね」
咲「・・・確かに。あっ」
咲、時計を見る。
時計は８時５分になろうとしている。
急いで、窓際にある小さなサボテンの所に行く咲。
咲「おはよう。今日も元気そうだね」
サボテンに話しかける咲。
店の前を一人の男性（真弥）が通る。
サボテン越しに男性を目で追いかける咲。
咲「（小さい声で）セーフ」
マスター、ホットミルクの入ったカップを持って咲のもとに行く。
マスター「セーフって、何が？」
マスターが近くにいる事に気付かず、驚く咲。
咲「キャツ！」
マスター「何がかわいく、キャッだよ」
咲「だって」
マスター「ほら」