冬のサボテン

咲「・・・。そうなら、そうと早く言って下さいよ。もうマスターったら、性格悪いんだから」
笑ってごまかそうとする咲。
マスター「性格悪いのは認めるけど、バカってのは、訂正してくれよ」
咲「・・・はい、訂正します。ごめんなさい」
マスター「じゃあ、バツとして、店の掃除でも手伝ってもらおうかな」
咲「はい、手伝います」
奥に掃除の道具を取りに行くマスター。
サボテンの所に行く咲。
しかし、いつもの場所にサボテンがない。
咲「マスター、大変、大変」
大声でマスターを呼ぶ咲。
マスター「いきなり、大声で何だよ?」
咲「マスター、サボテンがないよ」
マスター「なんだ、サボテンか。それなら、お前がいらないって言うから、あげちゃったぞ」
咲「あげたって、誰に?」
マスター「真弥に」
店を飛び出る咲。
マスター「おい、咲、掃除は」