冬のサボテン

咲「今日こそ、マスターをギャフンと言わせるんだから。私だってカワイイ女の子なんだぞ!えい、えい、おー!」

○喫茶店の前(朝)
喫茶店の前に来る咲。
店はカーテンが閉まっていて、暗い。
ドアには準備中の札がかかっている。
カーテンの隙間から中をのぞこうとするが、暗くてよく見えない。
しかしソファーで寝ている人影に気付く。
咲「もうマスターったら、あんな所で寝ちゃって」
咲、ドアを開けようとするが、鍵がかかっていて開かない。
咲、ドアを叩く。
咲「(ドン、ドン)マスター、コラー、起きなさい!」
ソファーで寝ている男が咲の声で起き、ドアを開けようとする。
咲「もう、いったい何時だと思ってるの?9時過ぎだよ。いくらお酒が好きだからって・・・」
ドアが開き、男がマスターではなく真弥(28)である事に気付く。
真弥を呆然と見つめる咲。