サツキコ

サツキコの父、アサヒは、とにかくよく喋る。

「喋る→笑う→また喋る」のサイクルで、日々回転している男である。

ついでに言うと、歌う時音程が微妙にズレる。

英語が苦手。

「ツナ」を「まぐろ」だとわからなかったほどである。

高校を卒業後、就職したのは、はるかぜ村の隣にある町のスーパーマーケット「スマイルマート」であった。

入社すぐは、鮮魚部に入り、毎日、魚たちと格闘していた。

アジもサバもマグロもサンマもなんでもござれ。

ただし、エビだけは苦手だ。

理由はただ一つ。アレルギーであった。

現在では、立派な店長である。

昔よりも、喋りも責任もスケールアップした。